
府中・多摩地区 NPO法人フリースクール多摩川
超軽度凸凹、グレーゾーン、心的不安、コミュ障さんの生の交友スキル、生の協調スキルのアップを練習するフリースクールです。
当スクールの特徴は「生の交友場、生の協調練習場」です。
不登校のお子さんは生の交友や協調行動が一番苦手なので、今は不登校児をメタバース空間やバーチャル空間で支援する施設も増えています。もちろん、それは大事な支援だが、やはり生の交友や協調の体験重ねも大事。「小集団で緩めの協調カリキュラムなら楽しめるお子さん」にはその方がいいと当スクールは考えています。自信がついてくると学校復学した子も居ますし、当スクールで何年かじっくり自己交友協調スキルをアップしていき、高校年代以降、まったく元不登校でない動き方ができるようになったOB達もたくさんいます)
今は普通クラスは少し辛いけど、すべて特別支援や療育施設で過ごすレベルではなく、小グループでなら生の交友や協調ができる元スキルがある。そんなお子さんに向いていると思います。わんこも癒し担当で参加しています。仲間との生の関わりを通して、子ども達の本来持っている優しさや素直さが体現できるようになる、そんな効果も期待通り出ています
一軒家と言う安心した空気の中で、スタッフ、大学生が補助しながら、生徒の自力交友力、協調力を育てるカリキュラムを毎
日行っています(工作、PC知識クイズや操作習得、カードゲーム、学習、公園運動、食作り、月1ミニ遠足、年2泊り合宿
などを通して生の交友、生のグループ協調を育成します。また、夕方からの中高時間には仲間空気の中、自身の悩みや思いを出せる様な発問役を支援側がやっています。中高生にとっては、社会で行き辛さを減らすために、この時間が最も大事です。)
当スクールは東京都のサポートプラン適用施設です。これは2024年度から都が施策を開始した、フリースクール等支援事業です。これにより、今までの保護者さんへの2万円補助に加え、メインスタッフ費の7割の補助がでることになり、赤字解消できそうです!
この施策は、フリースクールが保護者や学校と連携しながら、子供一人ひとりに寄り添った支援を提供できるよう「サポートプラン」の作成や育成計画親子面談に重点を置いた施策です
当スクールでは13年間、お子さんの様子や全体の様子を保護者さんに日々、メール報告して、保護者さんもお子さんの集団での困りの原因実態を知ってもらいながら、どんどん子の気づきや工夫が進むことを見守り、アドバイスもしてほしいとお願いしていました。
サポートプランでは、それをまとめたものを都や市区の児童教育部署や学校と共有します。それにより3方でよりより支援を協調していこうとするものです
もとより、将来行き辛さを感じない生活ができる人にしていくことが当スクールの最大の目的ですので
、当スクールもこの施策審査を受け、承認されました。
(力のついてきた高学年や中高生だけで行動させる時間もあります。また、その段階のお子さんとの関りの中で、発達凸凹の受容と言うよりは「自分は空気読まないとかコミュ障とか言われやすいんだと客観受け止め出来るお子さん、信頼している人に自虐や相談もできるようなお子さん、自分のような傾向の人が世の中に結構多い事を知っているお子さんになるような説明もしていきます。そのようになるとぐんと社会汎用性があがっていきます)
一定期間過ごした後、お子さんたちははいろんな形で先に進みます。
協調力や忍耐力や人関わり力が伸びてきたことで・・・
1,再度、学校のみに行く事を選んだ子が35%
2,スクールオンリーで人関わり力協調力をあげながら、得意なもののスキルも高めた子30%
3,学校とスクール交互に参加してそれを目指すことにした子が35%。過去から現在までの実績傾向です
高校年代以降もつながっているOB達の個々の実績をまとめてここに記します。
A、今年大学卒、就職内定、小売り業会社
B、今年大学卒、就職内定、IT企業
C、一昨年大学卒、IT企業就職
D、一昨年専門卒、ペット関連会社就職
E、現在専門、言語聴覚国家試験合格、来年就職
F、現在大学生、来年就職
G、現在、海外大学留学中
H、現在、海外大学留学中
I、昨年、専門卒、現在、家で家族介護、町内会手伝い予定
J、今年大学合格、入学
K、今年大学合格、入学
L、今年大学合格、入学
もちろん「当スクールで交友や協調の自信を取り戻し、小中通学ーや高校通学をメインにして、スクールはそこで退会した子」も
60人前後はいます。その子たちの大学や専門の進路まで後追いできない実情もあります。
しかし「小中校生活に戻るまでの交友や協調の指導支援」
それも当スクールの目的であるわけです。
今回は、こちらで青年期まで報告相談を受けたり、OB会に来ている青年OB達の経過を紹介しましたが
「中高時期も当スクールで活動した方がいい」とか「早めに学校に戻る方がいい」とか、どちらがいいと言うことはありません。支援のダブルスタンダードではありません。
各自の望むような形になる支援ができること、そこが肝心だと思っています。
2021年より「お子さんが当スクールの生徒やOB
以外の保護者さんのご相談も受けています」
当スクールでは、不登校や生きづらさの背景には子供自身の困り(凸凹や心的な不安やストレスなど)を紐解いて子供に受け止めさせていく、その先に社会に出た時の人関りで困らないようになるための慣れやその為の工夫を考えて行く、それを目的に様々な集団体験を重ねていくようにしています。
同時に支える家族にもいろいろなことを考えてもらうことは必然となりますので
保護者さんにもお子さんの集団での様子や課題を受け止めてもらい、一緒に考えることをお願いしています。
手前みそな説明になりますが、「保護者さんが認識を変える事、動き方や子への接し方が変わること」は
大事なポイントだという事は経験的に間違いないと思っています。
そこで、2021年からは特に当スクールの生徒やOBではなくても、不登校(人関わりで困っているお子さん)の親御さんも相談なり、いろんな事例を知りたいなり、愚痴を言いたいなりと感じた時のために相談を受け付けます。
特にお子さんがまだ家から出れない状態であっても、
親は孤独な気持ちにならないでほしい、似たような困難な
状況にある親はたくさんいることも知ってほしいです。
それだけでも子供さんの心的復活に役立つ可能性あります。
費用は1回につき3000円です。火曜から金曜の間で13時以降20時までの間90分で
私が空いている時間にお話しできますので、メール等でお問い合わせください。
(重要)私は特に医療や心理の有資格者ではありません。医療や心理、教育福祉関係の人たちとの協調関係をもって親御さんと一緒に悩む、失敗もする、それも肥やしにする、そんな子ども支援をやってきていますので、その意味では知識はある程度ありますが、私が子供や親御さんと関わる時には特に下記の経験的なことを参考にしています。
児童養護の世界、児童支援教育の世界、不登校支援の世界での20年弱の子や親との実体験とそこで関係者、専門家に教わった実務や分析、専門家と一緒に考えてきた事、また研修等で学習した知識が考えの元です。
それらを参考に保護者さんのお話を聞いたり、推察や分析をしたり、事例を説明したりするものです。
もっとも大切な考え方としては・・・
相談をお受けする際にある程度の専門知識も必要だが「子ども集団、子ども人関わりで何が困りの元なのか?」「複数の関わりではそれぞれ、どんな相互影響があるのか?」「困っている子、あるいは困られている子、
その子自身の客観認知はどうなっているのか?」などを相当期間現場で子供と一緒に居て、その実態を肌で感じてきた事を根拠に親御さんにアドバイスする、一緒に悩むと言うことになります。
(医療、福祉、公共の教育機関の専門家のアドバイスも重要なんですが、今の社会の仕組みでは、専門職の方がお子さんの現場の様子、困りの出方の実態を細かく日々観察することはできない、学校の先生も40人の中で見る仕組みなので、大人の目を意識していない時の子供同士の様子がなかなか見えないのが悩みと聞きます。児の人関わりでの相関や表面に見えないことは読みにくいわけです。保護者さんは、私たちが見ている現場でのお子さんの困りの実際を知って一緒に悩みながら工夫していく、そして専門家にも話してアドバイスを受けつつお子さんを支えて行くのもいいと思います)